2.ヨーロッパの列車について
- 2-1
- ヨーロッパの列車の種類
- 2-2
- ヨーロッパの列車のクラス
- 2-3
- ヨーロッパの列車の座席の種類
- 2-4
- ヨーロッパの夜行列車の設備
- 2-5
- ヨーロッパの列車の荷物の収納
- 2-6
- 防犯グッズの活用
2-1 ヨーロッパの列車の種類
ヨーロッパの鉄道は複数の国から構成されているため、列車種別を明確に区分することは難しいが、日本の鉄道の列車種別に当てはめて考えた場合、4つの区分に分けられる。
■新幹線に類するもの
■特急に類するもの
■急行、準急に類するもの
■快速、普通に類するもの
■新幹線に類するもの
ユーロスター、タリス、TGV、ICE、エウロスターイタリア(ESやAV)、チザルピーノ(CIS)、AVE、X2000、ICS、SC、RJなど
近年は鉄道の高速化がすすんでおり、200km/h以上の営業速度で運行している高速列車が多くある。これらは日本で言えば新幹線に類するものといってもいいだろう。こうした列車は、座席予約をしなければ利用できない全席指定制であることが多い。
運賃に関しては、通常の乗車運賃のほかに、特急料金よりも高い追加料金が必要となる。ICEなど一部の高速列車を除いて、乗車運賃、指定料金、特急料金を1つにまとめた包括運賃(3章参照)で利用する。
ヨーロッパの列車種別の中でも、最上級の位置にある列車といっても過言ではないだろう。
■特急に類するもの
EC、IC、EN、Hotel、CNL
日本の鉄道では存在していない列車として「国際列車」がある。1957年より運行を開始した国際列車TEE(Trans Europe Express)の流れを組むユーロシティ(EC)や国際夜行列車のユーロナイト(EN)、シティナイトライン(CNL)、トレンホテル(Hotel※国際夜行列車の場合はルシタニアの名称で運行している)は、特急に類するものといってもいいだろう。ECに対して、国内列車にあたるのがインターシティ(IC)である。
運賃に関しては、通常の乗車運賃のほかに、特急料金が必要となる。一部のECや国際夜行列車(EN、CNL、Hotel)は乗車運賃、指定料金、特急料金を1つにまとめた包括運賃(3章参照)で利用する。
■急行、準急に類するもの
IR、IRE、D、Ex、Corail
一般的にはECやICと比べて停車駅が多く、運行区間が短いものに該当する。ドイツ語圏の国や中欧エリアにあるD(シュネルツークとも呼ばれる)は運用の幅が広く、氷河急行、ベルニナ急行の観光列車から長距離の国際夜行列車など、さまざまな形で運行されている。
一部のD(観光列車や夜行列車)、Ex(エクスプレス)を除いて、通常の乗車運賃のみで利用できる。
スイスの観光列車、ポーランドのEx、夜行列車の個室寝台ならびにクシェット(簡易寝台)を利用する場合は、予約と追加料金が必要となる。
■快速、普通に類するもの
R、RE、RB、TER、R-598、TRD、S-bahn、RER
地域輸送のローカル列車や大都市の近郊列車に該当する。包括運賃での利用となるスペインの快速列車TRDやR-598を除いて、通常の乗車運賃のみで利用できる。
■新幹線に類するもの
■特急に類するもの
■急行、準急に類するもの
■快速、普通に類するもの
■新幹線に類するもの
ユーロスター、タリス、TGV、ICE、エウロスターイタリア(ESやAV)、チザルピーノ(CIS)、AVE、X2000、ICS、SC、RJなど
近年は鉄道の高速化がすすんでおり、200km/h以上の営業速度で運行している高速列車が多くある。これらは日本で言えば新幹線に類するものといってもいいだろう。こうした列車は、座席予約をしなければ利用できない全席指定制であることが多い。
運賃に関しては、通常の乗車運賃のほかに、特急料金よりも高い追加料金が必要となる。ICEなど一部の高速列車を除いて、乗車運賃、指定料金、特急料金を1つにまとめた包括運賃(3章参照)で利用する。
ヨーロッパの列車種別の中でも、最上級の位置にある列車といっても過言ではないだろう。
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ロンドン~パリ、ブリュッセルを結ぶ国際高速列車ユーロスターEurostar |
パリ~ブリュッセル~アムステルダム、ケルンを結ぶ国際高速列車タリスThalys |
■特急に類するもの
EC、IC、EN、Hotel、CNL
日本の鉄道では存在していない列車として「国際列車」がある。1957年より運行を開始した国際列車TEE(Trans Europe Express)の流れを組むユーロシティ(EC)や国際夜行列車のユーロナイト(EN)、シティナイトライン(CNL)、トレンホテル(Hotel※国際夜行列車の場合はルシタニアの名称で運行している)は、特急に類するものといってもいいだろう。ECに対して、国内列車にあたるのがインターシティ(IC)である。
運賃に関しては、通常の乗車運賃のほかに、特急料金が必要となる。一部のECや国際夜行列車(EN、CNL、Hotel)は乗車運賃、指定料金、特急料金を1つにまとめた包括運賃(3章参照)で利用する。
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国際列車ユーロシティ(EC)。画像はベルリンとポーランドのクラコフを結ぶEC |
マドリッド~リスボン間で運行している国際夜行列車ルシタニア(Hotel) |
■急行、準急に類するもの
IR、IRE、D、Ex、Corail
一般的にはECやICと比べて停車駅が多く、運行区間が短いものに該当する。ドイツ語圏の国や中欧エリアにあるD(シュネルツークとも呼ばれる)は運用の幅が広く、氷河急行、ベルニナ急行の観光列車から長距離の国際夜行列車など、さまざまな形で運行されている。
一部のD(観光列車や夜行列車)、Ex(エクスプレス)を除いて、通常の乗車運賃のみで利用できる。
スイスの観光列車、ポーランドのEx、夜行列車の個室寝台ならびにクシェット(簡易寝台)を利用する場合は、予約と追加料金が必要となる。
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ドイツのインターレギオエクスプレス(IRE) |
フランスのコライユ(Corail) |
■快速、普通に類するもの
R、RE、RB、TER、R-598、TRD、S-bahn、RER
地域輸送のローカル列車や大都市の近郊列車に該当する。包括運賃での利用となるスペインの快速列車TRDやR-598を除いて、通常の乗車運賃のみで利用できる。
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スイスのチューリヒ中央駅に停車中のS-bahn |
ベルリンのS-bahn |
はじめてのヨーロッパ鉄道旅行講座
- 1.
- ヨーロッパ鉄道旅行を計画する
- 2.
- ヨーロッパの列車について
- 3.
- ヨーロッパの鉄道に乗るためのチケット
- 4.
- ヨーロッパの鉄道に乗る