ICE
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ドイツ鉄道(DB)の高速列車ICEは1991年の登場以来、ドイツ国内主要都市間は、もちろんのことフランクフルト~パリ、アムステルダム~ケルン~フランクフルト間などフランス、オランダ、ベルギー、オーストリア、スイス、デンマークの7カ国にわたり運行している。
最高営業速度230~320km/hが可能な高速性能はもちろんのこと、ゆったりとした車内設備で快適な鉄道旅行ができる。
さらに一部の国際線やビジネス客向けのノンストップ便のICE-Sprinterを除いては、座席指定をしなくても利用ができる。
ジャーマンレイルパスなどの鉄道パスを持っていれば、そのまま乗れる数少ない高速列車なのだ。
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ICE タイプ
ICEは4つのタイプに分けられる。
- ICE-1
- 1991年に最初に登場したのがICE-1である。編成は前後に高速機関車を配し、中間に1等車4両、2等車7両と食堂車を挟んだ14両編成を基本としているが、列車によっては1~2両少ない場合もある。 長距離路線やスイス、オーストリア方面の国際ルートに用いられている。
- 【主な運行ルート】
・ベルリン–フランクフルト-マンハイム–バーゼル/チューリヒ/ベルン-インターラーケン
・ハンブルグ– ハノーファー–フランクフルト–シュトットガルト/バーゼル
・ベルリン–フランクフルト– シュトットガルト– ミュンヘン
・ハンブルグ- ベルリン
- ICE-2
- ICE-2は、高速機関車を1両にして反対側は運転台付の客車(制御客車)とするプッシュプル式である。基本的な編成は、高速機関車、1等車2両、2等車4両、食堂車の8両編成で、2つの編成を連結して途中の駅で違う行先に分割する列車もある。
- 【主な運行ルート】
・ベルリン– ハノーファー–ケルン– ボン
・ベルリン– ハノーファー–ドルトムンド–デュセルドルフ
・ハンブルグ– ハノーファー– ヴュルツブルグ–ニュルンベルグ–ミュンヘン
・ブレーメン-ハノーファー– ヴュルツブルグ – ニュルンベルグ-ミュンヘン
- ICE-3
- 最新バージョンのICEで、ICE-1やICE-2のような動力集中型から電車方式の動力分散型となった。電車方式のため両端部の車両も座席があり、運転台後ろに座席が設置され、前方の展望が楽しめるようになった。
基本的な編成は、1等車2両、2等車5両、食堂車の8両編成で、2編成を連結した16両編成の列車も見られる。
最高速度はフランスのTGVと同じく、線路を走る鉄道としてはヨーロッパ最速の330km/で、ドイツ国内ではフランクフルト~ケルン間の高速新線などで、そのスピードが体験できる。ICE-3は、ベルギー、オランダ乗り入れ用の車両やフランス乗り入れ用車両もあるが、外見や車内設備はICE-3と変わらない。オランダ鉄道(NS)編成もあり、正面のDBマークに変わりNSマークが付いている。 - 【主な運行ルート】
・ドルトムンド–ケルン-フランクフルト空港–マンハイム–バーゼル
・ドルトムンド– ケルン-フランクフルト空港–マンハイム– シュトットガルト-ミュンヘン
・ドルトムンド–ケルン-フランクフルト–ニュルンベルグ-ミュンヘン
・フランクフルト-ブリュッセル(ミディ駅)
・フランクフルト– ザールブリュッケン- パリ(東駅):東ヨーロッパ線
・フランクフルト– アムステルダム
- ICE-T
- 高速新線と在来線区間を直通する列車用に開発されたのがICE-Tで、1999年に登場した。カーブの多い在来線のスピードアップを図るため、強制振子方式を採用。そのため、ICE-3同じく動力車を客車内に持つ電車方式に変更され、最高速度は230km/hに抑えられている。ICE-Tの標準的な編成は、1等車1両、1.2等合造車、2等車4両、食堂車の7両編成で、2つの編成を連結して、途中駅で分割し各方面に向かう列車もある。この編成の中にはスイス、オーストリアへ直通する編成もある。一部はオーストリア連邦鉄道(OBB)の所属となっており、車体側面にOBBのロゴが見られる。また編成が1等車1両、2等とビストロカフェの合造車1両、2等車3両の5両編成のICE-Tもある。 ICE-3と同じく、電車方式のため両端部の車両も座席があり、運転台後ろに座席が設置され、前方の展望が楽しめるようになった。
- 【主な運行ルート】
・ドルトムンド– フランクフルト– ニュルンベルグ– リンツ- ウィーン
・ベルリン–ライプツィヒ– ニュルンベルグ- ミュンヘン- インスブルック
・ミュンヘン–ザルツブルグ– リンツ-ウィーン
・フランクフルト– ライプツィヒ- ドレスデン
- ICE-TD
- ICE-TDは非電化区間での運行用に、ICE-Tの動力方式をディーゼルにしたバージョンで、最高速度も200km/hとなっている。標準的な編成は、1等車1両、2等とビストロカフェの合造車1両、2等車2両の4両編成で、3編成までが連結可能となっている。現在は、デンマーク国鉄(DSB)の所属となり、2007年からベルリン~ハンブルク~コペンハーゲン間の渡り鳥ルートで運行されている。
- 【主な運行ルート】
・ベルリン/ハンブルグ–リューベック–コペンハーゲン
ICE 運行ルートと所要時間
- 運行ルート
- 【ドイツ国内】
- ・ハンブルグHamburg – ハノーファーHannover – フランクフルトFrankfurt – シュトットガルトStuttgart
- ・ベルリンBerlin –フランクフルト Frankfurt – マンハイムMannheim –バーゼル Basel
- ・ボンBonn – ケルンKoeln –デュセルドルフ Duesseldorf – ハノーファーHannover – ベルリンBerlin
- ・ドルトムンドDortmund – ケルンKoeln – フランクフルトFrankfurt – ニュルンベルグNuernberg – ミュンヘンMuenchen
- ・ミュンヘンMuenchen –ヴュルツブルグ Wuerzburg – ハノーファーHannover –ハンブルグ Hamburg
- ・フランクフルトFrankfurt – ライプツィヒLeipzig –ドレスデン Dresden
- ・ミュンヘンMuenchen – シュトットガルトStuttgart –マンハイム Mannheim – フランクフルトFrankfurt
- ・ミュンヘンMuenchen –ニュルンベルグ Nuernberg – ライプツィヒLeipzig – ベルリンBerlin
- 【国際ルート】
- ・ハンブルグHamburg – フランクフルトFrankfurt – マンハイムMannheim–バーゼルBasel –チューリヒ Zuerich
- ・アムステルダムAmsterdam – ユトレヒトUtrecht – デュセルドルフDuesseldorf – ケルンKoeln – フランクフルトFrankfurt
- ・フランクフルトFrankfurt – ザールブリュッケンSaarbruecken –パリ(東駅) Paris Est
- ・フランクフルトFrankfurt – ケルンKoeln – アーヘンAachen – リェージュLiège –ブリュッセル(ミディ駅) Bruxelles Midi
- ・インターラーケンInterlaken – ベルンBern – バーゼルBasel – マンハイムMannheim – ベルリンBerlin
- ・ウィーンVienna – ニュルンベルグNuernberg – フランクフルトFrankfurt — ケルンKoeln –ドルトムンド Dortmund
- ・ベルリンBerlin / ハンブルグHamburg – リューベックLuebeck –コペンハーゲンCopenhagen
- 所要時間
- ・アムステルダム~ケルン 2時間38分
- ・フランクフルト~ブリュッセル 2時間58分
- ・フランクフルト~ミュンヘン 3時間10分
- ・フランクフルト~ハンブルグ 3時間37分
- ・フランクフルト~ベルリン 4時間8分
- ・ケルン~ベルリン 4時間16分
- ・ハンブルグ~マンハイム 4時間18分
- ・ボン~ベルリン 4時間43分
- ・ウィーン~ニュルンベルグ 4時間45分
- ・ハンブルグ~ミュンヘン 5時間38分
- ・チューリヒ~ハンブルグ 7時間51分
- ・インターラーケン~ハンブルグ 8時間41分
- ・ウィーン~ハンブルグ 9時間13分
- ・フランクフルト~パリ(東駅) 3時間48分
ICE クラスと設備
2クラス制である。
- ファーストクラス First Class (1等)
- 座席:横2+1列のオープンサロン式。
※一部にコンパートメントタイプの座席もあり。
- セカンドクラス Second Class(2等)
- 座席:横2+2列のオープンサロン式
※一部にコンパートメントタイプの座席もあり。
【左上】 ICE-1のファーストクラス
【右下】 ICE-Tのファーストクラス
【左下】 ICE-3の展望席
ICE 予約
- 任意予約制(ICE-Sprinter利用時は要予約と追加料金)
- 予約開始日:乗車日より60日前
- ICEの中で全席指定制を取っているのは、ICE-Sprinter(列車番号1090~1097)とフランクフルト方面からフランスのパリに直通する国際ICEである。アムステルダム、ブリュッセル方面に向かうICEは任意予約制だが、混雑する区間なので、確実に座りたい場合は、座席指定をしたほうがよいだろう。
ICE 運賃タイプ
【ドイツ国内】
ドイツで有効な鉄道パス(ジャーマンレイルパスなど)で利用可能
区間乗車券での利用も可能(ICE用のもの)
ICE-Sprinterは、鉄道パス+座席指定券、区間乗車券+座席指定券で利用可能。
【国際区間】
パリ方面のICEは乗車券と指定券が一体化した包括運賃チケットでの利用
(→TGV/ICE 東ヨーロッパ線参照)
オランダ、ベルギー、デンマーク、オーストリア、スイス方面は、乗車区間で有効な鉄道パスもしくは区間乗車券で利用可
| 運賃タイプ | クラス | 適用条件 | |
|---|---|---|---|
| 区間乗車券 | Ind. Open Ticket Adult | 1等 | 座席や寝台の予約が含まれていないオープンチケット。有効期間は利用開始日(購入時に指定)より1カ月間。ただし使用開始をしたら、有効期間はその日限り。国際区間の場合、乗車時に4~11歳であれば子供運賃が適用される。4歳未満で座席を使用しない場合は、無料となる。 チケット発券後の変更はできない。払戻しは、利用開始日(購入時に指定する)前であれば15%のキャンセルチャージで可能だが、利用開始日以降は、100%のキャンセルチャージ(払戻し不可)となる。 |
| 2等 | |||
| 座席指定券 | Ind Seat Res/ w Tickets/w Pass | 1等 | 座席指定券を利用する場合は区間乗車券(Ind Open Tickets/TCV Tickets)もしくは鉄道パスが別途必要となる。チケット発券後の変更もしくは払戻しは一切できないので、購入の際は注意が必要。 |
| 2等 | |||
| 払い戻しの注意 | 払戻しする未使用チケットは、「乗車日の3日前」と表示されている場合は、乗車日より4営業日前に、「地球の歩き方 ヨーロッパ鉄道」が受け取った場合に限り、払戻しの対象となります。 「乗車日まで」と表示されている場合は、乗車日より1営業日前に、「地球の歩き方 ヨーロッパ鉄道」が受け取った場合に限り、払戻しの対象となります。 また現地で変更できるチケットに関しては、空席状況により予約の変更が必ずしも出来るとは限らないのでご注意ください。 |
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